『ナルニア国物語』で知られるC.S.ルイスのラジオ講演を書籍化したもの(原題"Mere Christianity",1960)。人間の罪の問題から説き起こして、贖罪論、キリスト教倫理、神論(三位一体論)、救済論へと進み、最終的にキリスト教の本質を各人の「神化(キリスト化)」にあるものと説いている。
同著者の『悪魔の手紙』も感銘を受けたが、本書はキリスト教入門書として抜群にすばらしいものであると思う。キリスト教の本質を、著者ならではのわかりやすい比喩を用いて極めて平明に説いている。未信者の方よりもむしろキリスト教信者がキリスト教をいわば「復習」するための講演であるかもしれないが、未信者の方にもわかりやすいものではないかと思う。
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