原著はWalter Kasper,Jesus der Christus 2teAufl.,Mainz,1975.
ワルター・カスパー枢機卿はカトリック・チュービンゲン学派の神学者。キリスト論論争史など含めて、キリスト論に関する論点が一通りわかる。犬飼師の翻訳も良いように思う(厳密に原典と対照しながらチェックした訳ではない。今回は文意の分かりにくいことろだけ原典で読んだ)。特に興味深かったのは第3部第3章の聖霊論のところか。組織神学的な背景としては(スコラ学的な方向だけでなく)ヘーゲル的思考がところどころ垣間見えるように思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿